内容はなるほどと思うことが多いが、文章が回りくどすぎる。読むのに時間がかかる。
我々は意識しなければすぐに一番疲れない考え方をするが、
シャーロック・ホームズの思考術はそうではなく、意識的に物事を観察していくことがホームズの思考を目指すには重要だといっている。
個人的な意見としては、そんな思考する人はめったにいないのでコミュニケーションや政治において不利になり、利用されるか、変人扱いされるかするだけで、まともな生活はできないと思う。
実際ホームズは「
緋色の研究」において「自分の功績は利用される」という話をしている。まあ一般の感情や感覚、考えを超越しているホームズにとっては政治的に利用されることは大したことではないという話である。それで良いのなら目指してみても良いかもしれない。
「術」といえるほどメソッド化されているわけではないが、読み取れないわけではないので、要点をまとめておこう。
- 瞑想ですっきり
- べつに何も考えないわけではない
- 何かひとつに集中
- 5分くらいやる
- それを考えている自分を観察する視点に変える
- 脳が活性化する
- 課題解決法
- 焦りを消すためにまず自分が牢屋に入っていると想像する
- 牢屋なら時間的な制約がなくなる
- 考える時間は無限にあると感じるとリラックスできる
- 目の前の物事に圧倒されなくなる
- 必要な想像力が十分に出せるようになる
- 考えるのではなく、そのものを見ようとする
- 好奇心
- 頭の中にはいらないものをいれない、というのは厳密にいうと違う
- 頭の中に「層」を作り、とりあえず入れておく場所を作り、常に活用する場所にいらないものを置かないというほうが正しい
- 覚える、といってもすべて覚えられるわけではない
- タグのように抽象化した概念を頭の「とりあえず入れておく層」に入れておく
- 役に立つ、立たないの判断は直感ではなく、経験によって手に入る能力
- 記憶域を開放する→パターンを認識→方向を見定める→同様のものたちを統合する。という流れを何度も続けることで手に入れる能力
- つじつまが合っているとそれ以外考えられなくなる
- ドイルも少女が偽造した妖精を信じてしまった
- 人は見たいものを見る
- 自分に心地いい勝手なストーリーを作って意図されず偶然おきただけのことを見分けられなくなる
- 「そうなりやすい」と知っておいて注意するしかない
- 思い込みで才能が限定される
- 知能は「変化する」という説と「固定されている」という説がある
- どちらの説の支持者かで失敗に対する振る舞いが変わる
- 変化説支持者は将来へ応用を考える
- 固定説支持者はあきらめてなかったことにする
- 人種や性別を意識させられると人はステレオタイプな型に自分を当てはめ、実際の能力を抑えたり、向上させたりしてしまう
8/21/2014