対話型という文章法がある。
相手が受け答える言葉を受けて説明をつけていくもの。
常識的で簡単な内容だとあまり効果を発揮しないが、複雑でどこから考えれば良いのかわからない内容だと抜群の効果を発揮する。
哲学問題とか、プログラム、論理術などの書籍でたまに見かける。
だいたいの場合、博士的な人と、素人助手みたいな人のやり取りになるが、この助手の理解力が読者よりも高すぎると無意味だし、低すぎたら中々話が進まず怒りを買うので、中々難しいものではある。
この対話型というのが文章を書く上で基本となる。著者が1人語りする形式であっても、読者と対話するつもりが無ければ文章は意味不明になりがちだからだ。そういう書籍をありがたがる風習というものもあるが、ここではそういうマニアックな趣味嗜好はおいておく。
とりあえず、入門的なタイトルなのにまったく理解ができない内容の書籍はこの「対話」の感覚が無いと言える。
結論を言うと、読者を想定し、自分が書いた内容に対して、読者がどういう疑問を持つのか、反応するのかの想像が上手い人が文章が上手い人だ。
ここでいう文章の上手さは語彙とか、文法の正確さではなく、「読んでいて内容がすっと頭に入ってくる」という類いの上手さだ。 表現は平板なのに言う事が凄くわかりやすいという感じの文章。
だが、その読者の反応を予想して説明しているだけだと著者の言いたい事が伝えきれない。だから、読者を気付かれないように誘導する必要がある。
誘導の細かいテクニックはここでは触れないが、微妙なニュアンスによるものだ。
文章が上手くなりたいと思うなら、この読者誘導力を身につけるべきだ。
Blogの文章は以下のテンプレ通りに書けば
間違っていたとしても確実に伝わる文章が書ける。
【前提】
【疑問】
【結論】
【理由】
【補足】
前提から補足まで順番に書く必要はない。
むしろ結論が最初にある場合、疑問が最初にある場合などがあり、それが普通だ。
結論に自信が無ければ補足で誤摩化しても良い。
論文の書き方と一緒。何か意味がある事を論じたい場合はこの並びで書くとわかりやすいというだけ。
疑問もなにもなくて、その日あったことを述べるだけのただの日記なら読者のことを思い浮かべて語りかけるように適当に書けば良い。
下手に力むとボールが遠くまで飛ばせない。
だからといって脱力すれば遠くまで飛ぶのかというとやっぱり全然遠くに飛ばない。
あるスピードに到達するためには余計な力みがあると不可能だ。だから脱力が必要だと思われるが、スピードだけでは目的に到達しない。
コントロールのため適宜力む必要がある。
この「適宜」部分が実はある「型」の状態なのではないかと思うようになった。
この「型」になったピッタリのタイミングでスピードを維持したまま軽く力むと驚くほどボールは遠くに飛ぶ。
これはどのスポーツでも音楽でも、工芸という世界でも言える法則なのではないかと思う。物理的な力だけでは測定できない構造の力を使う方法。
トレーニングはこの「型」を自分に最適な状態で見つけるために必要なのだろう。
何となくSNS的な連携をさせてみようと考えてTwitterとはてなに登録してみた。
あまり良い使い方が思いつかないが、とりあえずできないよりはできたほうが良いんじゃないかということで。
Twitter
https://twitter.com/kohnomoto
はてな(主にブックマーク)
http://b.hatena.ne.jp/kohnomoto/
創作の極意と掟
筒井康隆
その名の通りの内容ではあるが、これ系の文章読本は得てして表面的でわかりやすい外枠をひたすら語るだけで創作そのものの核に迫ることがなく、結局「作家はやっぱり才能があるから作家なのだ」という感想しかだせないようなものばかりだ。
本書も例に漏れずほとんど外枠しか書いていないが唯一創作の核心に触れた章があるので、そこを読むだけでも価値がある。
「妄想」の章だ。
文章の作法ではなく、創作の方法がそこにはある。
どうして一般人はいくら小説を書こうと思っても書けないか、どういう人が作家になれるのか、隔たりというか、壁というか、何が違うのかが見えてくるだろう。
簡単にいうと、学校教育中に「まっすぐ優等生」だったり、少しでも変わった行動をするクラスメイトを皆と一緒に嘲る事をしていた者が作家になるのは難しいと思う。
「妄想」以外は文章の書き方ばかりで、実際にはかなりのレベルの作品が書けるようになった人じゃないと無意味。まあ、高品質な筒井康隆的創作のための書籍案内としてお楽しみくださいというところだ。
どうやら「着想の技術」という昔書いた書籍がこの「妄想」の部分を深く掘り下げているのだという。
そっちを読んだほうが良いかもしれない。
いつも忘れるのでメモしておく。
環境はWin7 64bit。
上記、タイプ別設定一覧を、「設定」>「タイプ別設定一覧」で開き、右下のほうにあるチェックボックス、「右クリックメニューに追加」にチェック、すると「ダブルクリックで開く」にチェックが入るのでそのままにする。
適当にtxtファイルを開くとサクラエディタで開くはず。
ちなみにアマゾン書籍(KDP)の執筆はサクラエディタでやっている。
あなたの大嫌いな人が100%考えていること
イグゼロ
自己啓発書というと「あなたが変わればすべてが変わる」とかこれ見よがしに押し付けられて実際には何の役にも立たない酷い内容のものが多いが、本書は一般の人でも現実的に役立てられる考え方が網羅されている。
「言われるまで気付かなかった」という内容であふれていて、「当たり前だけど正論」みたいな啓発書とは一線を画す。
特に、「成功者になれる」とか無茶なことは言わず、充実した毎日を過ごすためのヒントになればいいという敷居の低さが素晴らしい。
Amazonのレビューの評価の高さ、中古本の値段をからもわかるように非常に価値の高い内容になっている。 これ系の本では珍しく読む価値のある「考え方の本」だ。
人狼ゲームはいちいち舞台や状況を把握しなくても楽しめるミステリーで、他のプレイヤーがどういう役職かを予測して、場の流れをコントロール、もしくはうまく読み、下手な行動をせずに生き残る論理パズル。
本書はその旨味を凝縮して、どういう思考をすればいいか、良質なガイドともなる書籍だ。もちろん物語形式なのである局面にすぎず、汎用性は無いが、楽しみながら全体のルールや雰囲気を把握するには良いと思う。
著者は先にiPhoneアプリで人狼ゲームをリリースしている。そちらも売れ行き好調なようだ。
まず勉強に必要な心構え。
あまり無理な事とか、根性とか、意思の強さとかに頼ると続かない。下手なご褒美も「無くても良いや」というと辞めてしまう理由になる事があるのでやめた方がいい。
ではどうするか。
それには絶対達成可能なゴールを複数個用意して、物足りないくらいの成長曲線を計算しながら作っていく。
長く続ける事が必要。一日一歩でも進めば止まっているよりは先に進める、くらいのつもりで。
急にあれもこれもと欲張って燃えると、結局続かない。
Kindleで安いし、今切実に感じているところを思いっきり突かれた気がしたので、英会話は時間のムダ!を買って読んだ。
内容は、英語を仕事で使うために勉強するなら、会話よりも文章の読み書きができるようになれ、じゃないと使えない、意味がないというもの。
正論過ぎてぐうの音も出ない。
以下は学習のために挙げられた参考文献。後学の為にメモしとく。
難しい内容の話はWebには少ないし、あっても誰も読まない。
Webで多くの人に求められているのは以下。
- 簡単にわかること
- ギャグ
- 冗談
- 差別
- 攻撃
- 刺激
- 恐怖
- 好奇心
- 扇情
すぐにそういう気分にさせてくれる、インスタントで口当たりのいいもの、即効性のあるもの。そういうものが多い。
Webでややこしい議題についてねちっこく語るのは求められていない。
あったとしても、スクロールで読む分量には限界があるので腰を据えて時間をかけて読まれることは少ない。途中やめがやり辛いためだ。
だから何かをWebで発信しようと考える人はWebの特性とか限界を知ったうえであえて挑戦するか、やっぱりやめるか、工夫するか、という選択があると考えた文章にするのがいい。
だったら需要を作ればお金が作れる。
需要を作る必要がある。
ではどうやって。
どうしても必要な状況を作り出す。
例えばアンケート用紙を配り、記入してくれたら景品(非売品)をあげることにする。
でもペンがない。
ペンを買う事でアンケートに答えられるようになる。
ペンが売れる。
始めからペンをもっていたらどうする。
絶対持っていないところで販売する。
プールとか。
で、使ったらペンは持ち運びたくないので
リサイクルボックスで回収する。
すると、次に来た人はリサイクルされたペンを買う事になる。
これで、アンケートとペンの売り上げが同時に手に入る事になる。
これを不平不満が出ないかたちに隠蔽する。
これがすべての商売の元になる考え方。